少し前に以下ツイートで話題になった、LINEに画像を送ると文字起こししてくれる「文字起こし君」。
Lineに画像を送信すると、AIが全部文字おこしして返してくれる「文字おこし君」ができましたー!卒論とか、書評とか書くときに、いちいち元の文献を手で写すの面倒くさいので、写真撮って送るだけなのでだいぶ楽になるぞー!友達追加できます! pic.twitter.com/9DVI20f3oG
— Dai (@never_be_a_pm) 2018年4月24日
すごい!と思いつつ、紹介記事を見てみると意外と仕組みは簡単。ということで、「文字起こし君」を自作してみました。
仕組み
- LINEで画像を送る
- Google Apps Scriptで画像を受け取り、Google Cloud Visionを使って画像から文字起こしする
- 文字起こし結果をLINEに返信する
LINEでメッセージのやりとりを行うために、LINE Messaging APIを使います。
Google Apps Scriptはブラウザ上で操作するWebサーバのようなものです。サーバレスでプログラムが実行できるのがいいですね。
Google Cloud Visionは、画像から文字起こししてくれるものです。Googleすごい!
どれも無料で使えますよ。
事前準備
作者様(@never_be_a_pm)の解説記事の事前準備①〜③を行いましょう(今回作成する文字起こし君では、事前準備④は不要です)。丁寧でわかりやすいです。
事前準備、以上!(人任せ)
コードを書く
以下コードを事前準備で作成したGoogle Apps Scriptに貼り付けるだけです。簡単ですね。
LINEのアクセストークンとGoogle Cloud Vision API Keyは自身のものと置き換えてください。
あとは、「文字起こし君」をLINE友達登録して画像を送信すればOKです。
最後に、作成した「文字起こし君」を載せておきます。以下のQRコードからLINE友達追加してみてください。
よくある質問
「文字起こし君」作成にあたり、つまづきそうなところをまとめました。
LINEでメッセージを送るたびに定型文が返信される
メッセージありがとうございます
申し訳ございませんが、このアカウントでは個別のご返信ができないのです
次の配信をお楽しみに
この定型文が不要な場合、以下設定を行いましょう。
LINE Developers > 「プロバイダー」 > 対象のMessaging APIを選択 > 「チャネル基本設定」 > 自動応答メッセージを「利用しない」に設定すればOKです。
Google Apps Scriptを更新しても反映されない
Google Apps Scriptのメニューの「公開」 > 「ウェブ アプリケーションとして導入」を選択し、プロジェクトバージョンを「新規作成」にして更新すればOKです。
文字起こし君が急に使えなくなった
おそらく各サービスの無料枠を使い切ったからだと思います。どのサービスも無料枠を使い切るとサービスが使えなくなるだけで課金はされないので安心です。
- LINE Messaging API:追加可能友だち数 -> 50人(Developer Trialプランの場合)
- Google Apps Script:URLFetchの呼び出し -> 20000回/日
- Google Cloud Vision API:ドキュメント テキスト検出 -> 1000回/月
各サービスの料金プランについては、以下公式サイトをご覧ください。
- プラン・料金 - LINE@でファン獲得!無料アプリで簡単に始めるビジネスLINE
- Google Apps Script ダッシュボード - Google ドライブ
- 料金 | Google Cloud Vision API ドキュメント | Google Cloud
まとめ
LINEに画像を送ると文字起こししてくれる「文字起こし君」の作り方をご紹介しました。
使ってみるのも面白いですが、自分で作ってみるのはもっと面白いですね!